SPIE Smart Structures/NDE [Day 2]

米国San Diegoで開催中のSPIE 知的構造と非破壊評価シンポジウムに来ています。現在2日目が終了したところ。

今回の参加で顕著に感じるのは,energy harvesting関連のセッションが昨年よりさらに増加していること。energy harvestingの場合ミッションが明確であり,また,機械工学のみならず,電気工学,材料科学分野からのアプローチもたやすいため,参入しやすいと いうことがあるのでしょう。アクチュエータになる材料は大抵発電材料にもなるため,ある程度フィージビリティが明確だというのもあります。もっとも,線形 振動子と圧電効果・電磁誘導による機電変換を用いた単純な研究はやり尽くされ,新規材料.非線形振動子,自励振動,機械的・電気的なトリックなどにトピックが移ってきています。

ただし今は可能性をあちこちで掘り起こしている段階なので,性能評価の面でまだまだコンセンサスが得られていません。すなわち研究的観点からは,異なる方式同士の比較がまだ十分でない状況。実践的観点からは,実用上十分な性能を持った具体的システムを提示したものが勝つ状況と思われます。

もう一つは昨年に引き続きguided wave関連が主流になっている点。今回は基調講演でにも登場しました。やはり昨年感じたとおり,NDE畑の人達とSHM畑の人達の結節点になっています。非線形音響関連は今回多分はじめてセッションが組まれていましたが,接触非線形性に関わるものはありませんでした。(ひとつそれらしいものがあったがキャンセルされました。)

いっぽう,無線センサネットワークは,数年前には盛んにあったプロトタイプシステム構築の報告はもはやなく,実構造物における実践例の報告や,よりコマーシャルに近くSHMに特化したシステムの報告などが見られました。

増田 新

京都工芸繊維大学

大学 機械工学系・教授・ものづくり教育研究センター兼務

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